記事作成によるコンテンツの拡充は、SEO施策のひとつです。サイトの関連テーマでコンテンツを増やすことで、サイト全体の評価改善のほか、個別ページからのユーザー流入も狙うことができます。 しかし、記事を書き足したけれど、そのページの検索順位が上がらず、思ったよりも効果がでないという場合もあるでしょう。そんなときは、記事の書き方に問題がある可能性があります。ただ、せっかく書いた記事を1から書き直すのは相当な手間やコストがかかりますし、書き方がよくないだけで、テーマや内容は悪くないかもしれません。 そんなときに有効な手段が、記事のリライトです。今回はページの検索順位を上げるためにおこなうリライトのポイントやコツをご紹介します。

ウェブの記事リライトとは

リライトとは、簡単にいえば文章を書き換えることです。文章を書き換える場合、通常は読者にとって理解しやすい内容にしたり、スムーズに読めるようにしたりすることが目的です。もちろんウェブの記事リライトでもこれらは目的のひとつになりえますが、他の媒体のリライトと大きく異なるのは、重要な目的に「検索エンジンによい評価をしてもらう」ことがある点です。これはもちろん、ページの検索順位を上げるためです。 つまり、ただ読者にとって読みやすい文章に書き換えるだけでは、ウェブの記事リライトとしては不十分であり、検索エンジンによい評価をしてもらうためのポイントを押さえた書き換えをする必要があります。

リライトのポイント

検索エンジンによい評価をしてもらうためのリライトには、以下のようなポイントがあります。 ■キーワードを意識する ■ユーザーのニーズを意識 ■記事ボリュームを多くする ■コピーコンテンツを使わない では以下で、それぞれのポイントについて少し詳しくみていきましょう。

キーワードを意識する

キーワードを意識することは、SEOについて少しご存知の方にとってはおなじみの、昔から重要とされているポイントです。記事作成にあたっては、ページごとに狙うキーワードを決めて、それを意識したライティングをするべきですが、それができていない場合は、リライトする際に意識して修正を加えます。

ユーザーのニーズを意識する

近年のSEOにおいては、ユーザーのニーズを意識したコンテンツ作りが重要とされています。一方的に適当な情報を伝える記事ではなく、ユーザーの求めることに応えられる情報をもった記事を作成することがポイントです。ユーザーが検索エンジンの結果をみた段階で「ここには求めている情報がある」と判断すれば、ページクリック率の増加にもつながります。テーマの方向性としてはユーザーのニーズに合っていても、内容が充実していないようであれば、リライトの段階で修正を加えます。

例えば、「冷蔵庫 処分」というキーワードを考えたとき、どのようなニーズを考えるでしょうか。「冷蔵庫を粗大ごみとして捨てる方法が知りたい」「冷蔵庫を引き取ってくれるサービスはないか」など、いくつものニーズが考えられます。検索した際に、検索結果が冷蔵庫の中古品買取で占められている場合、Googleは多くのユーザーが「中古品として買取をしてもらい処分する方法」に興味を持っていると判断しています。ここで「粗大ごみとしての処分の仕方」に関して書き連ねても、ユーザーの検索ニーズにこたえられてはいないということになります。設定したキーワードのニーズが自分たちの意図したユーザーニーズと合致しているか考えましょう。

記事ボリュームを多くする

記事ボリューム、つまり文章量を多くすることも、検索エンジンの評価を気にするなら押さえたいポイントです。もちろん、ただ長い文章を書けばよいのではなく、前述したユーザーのニーズも意識する必要があります。リライトで記事ボリュームを多くするケースとしては、ライティングした内容が端的にまとまりすぎている場合などが考えられます。むやみやたらと長いだけのコンテンツは離脱率を上げてしまうので注意が必要です。

コピーコンテンツを使わない

コピーコンテンツとは、他のページと似通ったコンテンツのことです。検索エンジンからコピーコンテンツと判断されると、検索結果に表示されなくなってしまう可能性があります。コピーコンテンツの問題は、ライティングの情報ソースとして他サイトを利用する場合に起こりがちです。文章をそのまま貼り付ける「コピペ」は論外ですが、ライターとしては参考程度にしただけだったとしても、結果的に文章が似通ってしまうこともあり得ます。 どこからどこまでがコピーコンテンツとなるか、その断言は難しいのですが、なるべく他のページとの類似度は低くした方がよいといえます。現在はコピーコンテンツの判定ツールもあるので、そのようなツールも活用し、似ている箇所が多い場合はリライトの際に書き換えたほうがよいでしょう。 コピペチェックツール参考


CopyContentDetector https://ccd.cloud/

文中のキーワードをチェック

まずは狙うべき、または狙っているキーワードが入っていない場合は追加して書き換えます。そもそも狙うべきキーワードが分からない場合は、記事内容から連想できるキーワードを考えます。例えば、東京のレストランについて書いているのであれば「東京 レストラン」となります。そして、これをメインキーワードとし、一緒に検索されやすい語(関連語)や、メインキーワードと一緒に文中に使われがちな語句(共起語)を出します。関連語や共起語は、候補を探すツールがあるので、それらを活用するとよいでしょう。 関連語探しのツール参考


関連キーワード取得ツール(仮名・β版) https://www.related-keywords.com/

共起語探しのツール参考


共起語検索ツール - Neo Inspiration https://neoinspire.net/cooccur/ ちなみに、メインキーワードは主にタイトルに追加し、関連語・共起語は見出しや本文に追加します。

検索結果をみてユーザーのニーズ調査の参考にする

ユーザーのニーズに合ったコンテンツを作るためには、求められている情報を調査する必要があります。その調査方法として、検索エンジンでの検索結果を参考にする方法があります。 具体的には、リライト対象記事で狙っているキーワードを検索してみて、上位表示されているページをチェックします。これらのページは検索エンジンから評価を受けて上位表示をされている、つまりユーザーのニーズに合った情報を伝えている可能性が高いと判断できるので、そのコンテンツを参考にして、リライトで追加すべき情報を見出します。 もちろん、上位表示の理由が、ユーザーのニーズに合っているかだけではない可能性もあるので、あくまで参考程度です。

記事ボリュームを増やすときは文章の論理展開を確認

論理展開はSEOの重要な要素とされています。そのためリライトで、特に記事ボリュームを増やすときは、加筆した後に文章の構成など論理展開を再確認すべきです。修正ではなく加筆メインの場合、ただ文章を書き足して文字量を増やすだけでは、論理的におかしくなる可能性があるからです。特に、他人の書いた文章に手を加える場合は注意深く確認したほうがよいでしょう。

他のページとの類似度はリライト後にもチェック

他のページとの類似度が高く、リライトでその部分の修正をおこなう場合、修正後にも再度類似度のチェックをしたほうがよいです。理由は簡単で、修正後の文章も他のページと似通ってしまう可能性があるためです。記事のテーマによってはソースが少なかったり、同じような表現しか使えなかったりして、類似度がなかなか下がらない場合もあります。そのような場合は、細かい修正だけでなく、テーマや伝える情報の種類など、記事全体の内容を見直すことも、ひとつの手段です。

リライトをしても効果がないときは

ページの検索順位を上げるためにリライトしたのに、思ったような効果が得られないことがあるかもしれません。そんなときは、画像やリンクなど、文章以外の修正も検討してみましょう。画像が多すぎてテキストが少なかったり、他サイトへのリンクが多すぎたり、反対に不自然な被リンクが多すぎると、SEOにおいてマイナスになる可能性があります。検索順位を上げることが目的であれば、リライト以外のSEO施策も合わせて考えるのがよいでしょう。

今回は、ページの検索順位を上げるための参考となる、リライトのポイントやコツをご紹介しました。複数の作業者によってリライトをおこなう場合は、押さえておくべき点をレギュレーションやマニュアルに組み込んで、それぞれの作業者が意識できるようにするとよいでしょう。